HOLYから'04年にリリースされたフランスのブラック・メタル・バンドの1stフルレンス。先にHOLY以前のレーベルからのミニを聴いてますが、テクニカル・デスっぽくギターが気持ちいいぐらいに弾きまくっていることだけが特徴の疾走ブラック・メタルで、HOLYっぽい変態さはまるでなし。ああ、HOLYなのに、なんて普通なんだ…なんて私の沈む心とは裏腹に、HOLYとしては初めておまけにDVDまで付けてしまう力の入れっぷりです。他のバンドにもDVD付けてくれよなー？
そうそうベースがおねいさんに交替しているのはちょっと嬉しい。DVDの方はライヴが８曲。音は良くないし、Voはあまり聞こえないけども、CDで聴くよりも、ギターのテクニカルな面がよりよく伝わってくる。うん、ギターの音はとてもいいかも。メイクもしないのでブラック・メタルというよりも、テクニカル・デスという感じ。Bのおねいさんのお顔はあまりよく見えません…でも華奢で好みのタイプっぽい。まあ、繰り返し見るような映像じゃないですね。チープでもいいので、ビデオ・クリップとかも見たかったなあ。それから音源３曲を収録。別ヴァージョン２曲と、IRON MAIDENの"Losfer Words"のカヴァー…『POWERSLAVE』収録のインストです。選曲渋いなあ。（純生）
REAPING THE WORLD WINDS / DIMENSION F3H
解散してしまったノルウェーのブラック・メタル・バンドLIMBONIC ARTのメンバーによるバンドの'03年リリースの1st。他のメンバーはARCH NEMESISとか、FIREWIND, PAGAN'S MINDの人とか。私はノルウェーの女性Voゴシック・メタル・バンドMANDYLION（今は改名してます…なんだったかなー；）のおねいさんが参加しているということで買ったのですが、女性Voは１，２曲で聞こえてくるだけで、それに対する満足感はありませんでした；
で、サウンドはシンフォニックかつデジタルなブラック・メタルです。サウンドは丸いし、普通声で歌っているので、ブラック・メタルっぽい暴虐性はあまり感じられないですけどね。もっとぴこぴこしていると私の好みかもしれないけども、そうなると他のと同じになっちゃうので、このぐらいでいいのかな。普通のメタルっぽい歌メロとかかっこいいです。"Dimension 6"ではRob Halfordみたいなスクリームが入ってて面白い。"The 3rd Generation Armaggeddon"はピアノ連打＋ブラストのイントロがむちゃくちゃかっこいいのですが、本編は疾走することなく、その緊張感を保つことができずに、だらだらしてる（苦笑）…いまいち名曲になりきれないけども、こういうところは変でいいですね。（純生）A DEATH GATE CYCLE / HEIDENREICH
オーストリアのABIGOR, DARAGARDのメンバーによるブラック・メタル・バンドのアルバム。まあABIGOR関連ということで中古で買ってみました。…何年だろ。番号が38番なので、それなりに昔だと思います。SUMMONING系の雰囲気ものブラックっぽい部分と、極悪なちりちりしたギター・リフのプリミティヴ・ブラックが同居しているサウンド。ブラック声だけでなく、普通声でも歌われています。全６曲で27分と短い目。ブラック・メタルな曲はかなりかっこいいけども、雰囲気ものな曲はありがちかな。好きだけど。（純生）