ASTAPA'S ASHES / BERSERK
スペインのブラック・メタル・バンドの'04年リリースのライヴ・アルバム。1,000枚限定とか。このバンド自体、初めて聴きますよ。全面に出た低音で邪悪なVoの声が印象的で、ヴァイキング・メタルっぽく普通声で吼えたりもしてます。演奏はブラック・メタルらしい、じりじりしたギター・リフで、とてもタイトな演奏です。そして要所要所ではメロディアスな面も見せてくれます。疾走部分はかっこいいし、失速したミドル・テンポのパートでも、いい意味でだらだら間に浸らしてくれます。むちゃくちゃ個性的って感じはしませんが、ブラック・メタルをしっかりとやっているという感じでしょうか。BURZUMの"Lost Wisdom"のカヴァーをやってます。http://www.berserkhorde.com/ (純生)
KALMA / SOULGRIND
フィンランドの変態シンフォニック・ブラック・メタル・バンドの'99年リリースの4thにして、HOLY RECORDSでのデビュー作です。それだけでなくバンドとして機転となっているのは、女性VoがMiss W.Lilith嬢に変わっています。元LULLACRYのTanya嬢です。って、当時は掛け持ちでもあったのでしょうけど。色気がなさそうなルックスに反して、甘ったるい、そして通りがいい可愛らしいお声なのがとてもいいです。って、ルックスも今ほど男らしいものではないしね;
音楽性は最初っからアバンギャルドな真っ当でないブラックをやられているわけですが、よりクオリティがあがってきたという感じでしょうか。メインはブラック声の男性Voが歌ってます。どの曲にも個性があり、女性Voの入り方もとても魅力的です。とりあえず、タイトル・トラックはかなり印象的。名曲扱いです。逆にアルバムとしての個性は特にないかなあ。これだけ個性的なサウンドを確立していると、毎回同じようなアルバムになっちゃうのは仕方ないのかも。にしても、おどろおどろしいし、美しいし、変だし、とても魅力的なブラック・メタルです。正しいブラック・メタル・ファンからは無視されてそうだし、ゴシック・メタルに欲しいぐらいですよ。(純生)