ROMANTIC TRAGEDY'S CRESCENDO / MACBETH
 イタリア出身の男女Voを擁するゴシック・メタル・バンドの'98年リリースの1st。ありがちなスタイルではありますが、女性Voの明るく高らか歌ってくれる歌唱がいい。おぺらちっくではなく、かなり素人っぽい普通っぽさがいい。男性Voはデス声。Keyがかなり全面に出ています。うかなり上質なゴシック・メタルです。なので当然、気に入っています。バラード"Moonlight Garess"は切なくなります。この曲はおねいさんだけが歌っているのもいいです。 (純生)


A PREDATOR'S PORTRAIT / SOILWORK
 メロディック・デスSOILWORKの3作目。ぬをを、かこいいー! 基本的に変化はないですけど、ほんとにこのバンドらしさってものが出てきたように思います。すごく評判の高かった前作は笑えるくらい猛突猛進してましたけど、今回は幾分ソリッドになったかなという印象を持ちました。DARK TRANQUILLITYが1st, 2ndから3rdに変化したみたいな感じ(?)。前作の、ずごごご!っと機関銃をノンストップで打ちっぱなしって感じから、この3rdでは、どかどかと発砲しまくりながらも、日本刀をぶんぶん振り回してる風に変化というか、すみません、意味不明です(笑)。このがっちりとした整合感あるデスラッシュ、1曲目あたり、GARDENIANの『SOULBURNER』に入っていた疾走曲を思い出しました(2曲ぐらいあったような)。首が縦にゆれます、ゆれます、もー首振り人間(笑)。デスヴォイスにさらに表現力がついた部分、普通声も積極的に導入して、うまーく使い分け&歌いこなす部分などに、ライナーで書かれているとおり、Mikael StanneやAnders Fridenを想起しました。これはちょっと、すごいことですね。前は絶叫一本槍という感じがしたのに。前作で、日本盤ボーナス・トラックだった"Shadowchild"が、8曲目に収められてます。この曲、前作の中でも、普通声を効果的に導入したすごく印象に残った曲だったのですけど、むー、こう変化するということだったのでしょーか。あと、ギター・ソロ。相変わらずソロを構築する&展開してくセンスを感じます。ギター・ソロ終えて次につながる部分とか、ほんとうまいと思います。でも、やっぱ前作の方が好きかも。 (くれ)


PLAINTIVE SCENES / YEARNING
 HOLYレーベル所属のフィンランドのシンフォニック・ゴシック・メタル・バンドの'99年リリースの2nd。1stに比べるとメロディが優しくなってきたなあ。サウンドも洗練されてきたように感じます。サウンドも楽曲もYEARNINGだ!という個性があります。2ndから女性Voがメンバーとして参加しているのですが、コーラスのみというのが淋しいです。しかも、ほんとちょい役なんですよ。でも、いい役割を果たしているので、これはこれでよし。シンフォニックの洪水、そしてコーラスが美しいオープニングの"Naivete"は名曲です。 (純生)


FRORE MEADOW / YEARNING
 こちらは'00年リリースの3rd。なんとメンバーが2人だけになってしまいました; 女性Voもなくなってしまいました。サウンドも軽やかになった感じ。メロディにYEARNINGあしさは感じることは出来ますが。もっと華麗で上品なメロディになってきたかな。インスト・パートのシンセによる透明感たっぷりの美しさもいいです。デス声は完全になくなり、男性普通声のみ。全体的に2ndに比べると、とても物足りないです; でもオリジナリティはしっかりとありますが。 (純生)


THE INHERITANCE OF SIN AND SHAME / ASHES YOU LEAVE
 クロアチア(なんですね、I.S.E の過去のレポートより)のゴシック・メタルの3rd。最近の、B!のデスメタル特集でも紹介されていました。1stでのすんごくドゥーミーな感じから、2ndを通して徐々に聴きやすくなってきたように思います。女性Voとデス声の比重は、7:3ぐらいかな。で、この3rd、めちゃくちゃ感動しました。ゴシックが好きでよかったと心から思いました。ドゥームっぽさは、まだ十分に残ってると思います。そして、クロアチアっていう国のイメージからか、ものすごく宗教的。重いザクザクのギターの上で、女性Vo、Dunja が陰鬱な声で淡々とメロディーを歌い続けてます。悲しいです。でも、暗く、美しい。そこに突然デス声がうごう"!と襲ってきたり、いろんなとこで、泣きのギターや、絶品のフルートが絡んできたりします。1曲目で早くもノックアウトされました。もう全曲大好きです。それらの絡みがたまんないです。この、フルートを兼ねる、女性Vo Dunja ちゃん(んもー、ちゃん付けしたくなります/笑)が、すごい美人! 2ndのブックレットに載ってる写真を見て、うわーこのお姉さん、いい!と思ってました。すごく綺麗に写ってるんです。おめめぱっちり。この3rdの裏ジャケの写真を見ても、やっぱ、美しいお方。で、声はというと、顔だけじゃなくて、こっちの方にもほれ込んでしまいました。純生さんが言われているとおり、やぼったい感じ。けだるそーで、すごく陰鬱で沈み込むように、でも感情豊かで情熱的だなと感じました。高音を張り上げるとこはもちろんいいですけど、それ以上に、陰鬱に淡々と歌う中低音が個人的に気に入ってます。宗教的でどんよ〜りと暗く、でも、美しいメロディーに溺れてしまいます。あと歌詞も。"As we die ,the sun and earth do shine..." とか、"With every minute death is nearer..." とか、もう、これこそゴシック!って感じで、すごく魅力的です。2ndの1曲の歌詞も、すごくよかった。覚えました(笑)。"I look upon the lightless sky.With drops of sadness from my mourning eye..." と始まる5曲目は、決して光が差し込んでくることのない雨天に聴きたい1曲かな。太陽光なんていらないから、あー 毎日曇って欲しい。 (くれ)



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