IRON AVANTGRADE / KREUZWEG OST
DRAENORというレーベルからリリースされたSUMMONINGとHOLLENTHONのメンバー(PUNGENT
STENCHの元メンバーでもある)によるプロジェクト。こんな音楽は全然聴いたことありません。なんかラジオ放送なのか、50年代、60年代のポップスをモチーフにしたような感じなのか。それをデジタルっぽくした感じなのか。あまりというか、繰り返して聴きたいとは思わないのですけどね。 (純生)
THE UNSEEN, THE ETERNAL / LUNA MARTYR
ポルトガル出身の男女Voを擁するゴシック・メタル・バンドの'00年リリースのデモCD。男性Voはデス声で、美形の女性Voはオペラチックに歌ってくれます。Key入りでアトモスフェリックな雰囲気もあり、なかなかいい出来のゴシック・メタル・アルバムと思いますが、これといった曲はなく、また個性もありません。デモCDということで、演奏もしょぼさがでてしまう部分もあります。ま、今後に期待といったところか。 http://www.welcome.to/lunamartyr
(純生)
IMMORTAL MISANTHROPE / MISANTHROPE
フランスを代表するメタル・バンドにまでなってしまった(らしい)HOLYレーベルの社長さんのバンドの'00年リリースの6作目のアルバム。これはフランス限定盤のデジパックです。他の通常盤よりも3曲多いです。それと、曲自体は同じなのですが、タイトルが違います。フランス語と英語の違いなのでしょうか?
例えばフランス盤では"Les Lamentations Du Diable" となっている曲が、通常盤では"Diabolical
Lamentations"となっています。もともとの歌詞はフランス語のようですが。さて、アルバム聴く前から、ネット上での評判がかなり良くて、びっくりです。でも皆さん「チルボドみたいに…」という表現なので、ちょっと不安でしたが。前作『LIBERTINE
HUMILIATIONS』では、メロディを排除したブルータルなデス・メタル・サウンドだったのですが、このアルバムでは一転して、Keyによる、メロディが溢れてます。Keyがぴろぴろしてます。ここらへんがチルボドっぽいです。でも、人間嫌いの皆さんは安心して下さい。やぼったいVoはそのまんまですし、チルボドのように完全に爽やかになったわけじゃないです。MISANTHROPEの根底のサウンドに変わりはないです…と思いたい。ま、初期に比べれば、全然かっこいいサウンドになってしまっていますね。それにしても、このメロディは印象的です。聴いて、しばらくしてから、頭に印象的なメロディが流れるのです。あれ?
こんなに爽やかで華麗なメロディのは最近聴いたかな? メロスピなんて聴いてないのになー?
なんて考えた末に気が付いたのがこのアルバムの曲だったんです。ピックアップすべき曲は多いのですが、一番気に入ったのはアルバム後半の"Passion
Millionaire"という曲、ホイッスル系の民族楽器が入っているのか、あるいはシンセでそういう音を出しているのかもしれないけど、非常に可愛らしいメロディが終始被さってくる。心和みます。さて、通常盤より多い3曲のうち、2曲はアルバムの中に入っていて、捨て曲とかそいうことはなく、ちゃんとした曲。もう1曲はエンディングの静かなシンセ+語りみたいな曲です。ここ数作同様に、スウェーデンのFredik
Nordstromのスタジオで、彼の協力の元にレコーディングされている。今年のベスト・アルバム10の中には入れたい。http://misanthrope.darkriver.net/index.html (純生)
IMMORTAL MISANTHROPE / MISANTHROPE
こちらは'01年になってリリースされた日本盤。なんと日本盤は通常盤よりも6曲多くて、フランス盤よりも3曲も多いのです。中古でゲットできて、精神的にはよかったかも。って、高かったけど。ライナーではボーナス・トラックについてはまるで触れてくれてないので、自分で調べることにします。…と思ったら、いきなり、フランス盤には入ってなくて、通常盤と日本盤のみに入っている"
Exiled Existence"という曲; 歌詞が違うので、比較が難しいです; じゃ、その変わりにフランス盤のみの曲というのも、他にもあるみたいです(調べるのに、めげた;)。"
Movements For Hypochondriac Basses"(邦題は"心気症のベースのための楽章"…笑った)はMISANTHROPEの3枚組BOX
SET(未レポートです。恐ろしいものが世の中にはありますよね;)には収録されていた、インストのベース・ソロです。ただ、BOX
SETでは"Movements For Hypochondriac Basses & Libertine Tempos"というクレジットになっていたのですが、これは日本のレコード会社が省略したのでしょうか;
"Les Litanies De Satan"もBOX SETには収録されている、シンセ+語りの曲。 (純生)
HEUTE IST DIE RACHE MEIN / MORGENSTERN
ドイツ出身の中世コスプレのトラッド・メタル・バンドの'01年リリースの2nd。NAPALMレーベルから。前作同様にメインとなる民族音楽の楽器はパイプ系で、他にはホイッスルとかも演奏されてます。前作では、なんか単調な感じがした曲調が、とても改善されていて、非常にのりのりです。メタル的な力強さもあります。そして、前作にはなかった(はず)の女性Voも入ってきます。メインは男性Voで、ドイツ語で歌ってます。同系のIN
EXTREMOやSUBWAY TO SALLYほどではないけど、気に入ってきました。というか、SUBWAY
TO SALLYそのまんまな感じもしてきたけど; 裏ジャケでは、メンバー2人が火を吹いてます;
IN EXTREMOもそうだし、トラッド・メタルでは基本なのでしょうか? http://www.morgenstern-band.de/ (純生)