FASSADE / LACRIMOSA
スイス出身のシンフォニック・ゴシック・デュオの'01年リリースの7th。前作『ELODIA』同様に、本作でも生オーケストラを導入。前作でもそうだったけど、THERIONみたいにオーケストラを派手にどっかんどっかん使わないで、わくわくすることはなく、逆にこのバンドにあって当然の音という感じ。全体的には前作の延長線上ですが、前作にあった"Alleine
Zu Zweit"のような突出した曲は見つかりませんでした。先行シングルだった"Der
Morgen Danach"はしっとりとさせてくれる歌モノで、私は好きです。女性Voが絡んでこないのが惜しいです。力強いリズムで、ギター・リフがざくさくしている"Liebesspiel"はクラリネットのような楽器が印象的。ジャケットはチープなイラストで最悪です。(純生)
THIS DOLLAR SAVED MY LIFE AT WHITEHORSE
/ LUCYFIRE
TIAMATのVoであるJohan
Edlundのニュー・バンド(プロジェクト?)の'01年リリースのデビュー作。近年のプログレ色を強めたTIAMATの楽曲の中にも、キャッチーでポップな曲もあるわけですが、そのキャッチーでポップな曲だけで占められたようなアルバム。適度に軽くて、適度に暗いニュー・ウェイヴみたいで。異常に明るいポップ・ソングなんかもあったりする。曲によっては女声コーラスも入ってきます。どの曲も覚えやすいメロディを持ってます。ZZ
TOPのカヴァー"Sharp Dressed Man"もやってます(ZZ
TOPのVideo Clipを思い出す…)。地味だけで、いいアルバムと思います。私が買ったのはLIMITED
BOXで、オーバー・カヴァーに、ポスターに、ステッカー付き。Videoclipも1曲入ってます。 (純生)
FUTURE NARCOTIC / ON THORNS I LAY
HOLYレーベル所属、ギリシャ/ルーマニアのゴシック・メタル・バンドの'00年リリースの4th。このバンドは、これまでアルバム毎にサウンドを変化させてきましたが、4thでも変化しています。サウンドがポップになりましたね。アコースティック・ギターも多用されています。2ndでは最高潮だった深みのあるサウンドが嘘のように、薄っぺらく感じます。まあ、繊細な音が心地よくもありますが。女性Voの歌メロは相変わらず素晴らしいですが、反面、男性Voが邪魔に感じてきました。男性Voだけの曲はどうでもいいかも;
そして2ndからはずっと男女Voなのですが、また女性Voのおねいさんが交替しています。ただ3rdで歌っていたセッション扱いのおねいさんは、このアルバムでも数曲は歌っています。この彼女が歌っている曲の方は、やはり3rdに音作りも似ていて、私はこちらの方が好きです。新しいおねいさんは、元気溢れていて、かなり違和感を感じずにはいられないです;
特に"Ethereal Blue"では、舌っ足らずの歌で、ちょっと引かせてくれます;
また、ややこしいのですが、3rdでゴシック・メタル・ファンを萌え萌えにさせた姉妹も脱退。ヴィオラ奏者の方のみ、セッション扱いでクレジットされています。 (純生)
FUTURE NARCOTIC / ON THORNS I LAY
こちらは'01年にリリースされた4thのCOMPLETE VERSION
2001なるもの。7曲がボーナス・トラック扱いで追加収録されています;
いつレコーディングされたかはクレジットが見つかりません。単独で出してくれればいいのに;
なにか戦略か理由でもあるのでしょうか。ちょっと今のこのバンドには似合わない元気あるドラミングに驚く"SD
2001"はいい曲です。7曲中3曲がインストというのは、物足りない。騙された気分。 (純生)
DAWNING OF A NEW AGE / WAYLANDER
アイルランド出身のケルティック・ブラック・メタル・バンドの1st('98年)の前の、'96年にリリースされていた4曲入りデモ・テープ。4曲中、タイトル・トラックを除く3曲が1stにも収録されています。そのタイトル曲は、よくいえばTHIN
LIZZYの"Black Rose"みたいに、ギターがケルトのメロディを奏でている曲。他の曲はアレンジも一緒だし、ちゃんとティン・ホイッスルも入ってます。ただ、1stのに比べたら、まだまだしょぼいですけど。 (純生)