THE CURSE OF MEDUSA / STORMLORD
イタリア出身のメロディック・ブラック・メタル・バンド(白塗りはしてないので、エピック・メタルとかになるのかも?)の'01年リリースのミニ・アルバム。このミニの後にリリースされた、2枚目のフル・アルバムが日本盤も出てます。残念なことに、1枚目のフル・アルバムでは大活躍していた(全曲で、ではありませんが)女性Voがなくなってしまった。DISMAL
EUPHONY級のふわふわした上質なソプラノVoだったのに…。他のサウンド面は特に変わってないかも。シンセのメロディがとてもきらきらしていて、疾走していて、とてもかっこいいです。ゲスト?のオペラチックな男性Voは素晴らしいです。そんな新曲は4曲(うち2曲はインスト)。DEATH
SSトリビュートに提供していた"Baphomet"も収録されています。オペラちっくな男性Voの冒頭の歌がきまってます。またライヴ音源が2曲、うち1曲はMETALLICAの"Creeping
Death"のカヴァーをやってます。完コピなので、特に面白くないかも。 (純生)
STORM BEFORE SILENCE / SUNSETH SPHERE
ハンガリー出身の女性Voを擁するゴシック・メタル・バンドの'01年リリースのアルバム。女性Voの歌唱力が素晴らしいです。1曲目ではふわふわした感じで、まるでKate
Bushのように歌ってます。2曲目以降はもろに、GATHERINGのアネク嬢そのまんまという感じで、しっかりと艶っぽく歌っています。楽曲の方はピアノやKeyが効果的に使われているアトモスフェリックな感じですが、ギターもざくざくしていて、GATHERINGの『MANDYLION』の頃のような感じ。歌入りの6曲全てが名曲レベル。ラストのみ、ピアノが印象的なインスト曲。今年のベスト・アルバム10には入れたいと思います。またNicklas
Sundin (DARK TRANQUILLITY)がジャケットのデザインを手がけていて、とてもいい感じです。 (純生)
THE HEADY WINE OF PRAISE / RAJNA
HOLYから'01年にリリースされたフランス/チベット(!)の3人組ゴシック・バンドの2nd。ずばりDEAD
CAN DANCEなサウンドをやってます。エスノ・ゴシックとか宣伝されてます。1stでは男性Voもあって、DEAD
CAN DANCEまんまなためか、あまり気に入らなかったのですが、この2ndでは女性Voだけになってます。1曲だけ男性Voがちょっと入る曲もありますが。そしてチベットの音楽なのでしょうか、エスニックな部分がDEAD
CAN DANCEよりも際だっているのが特徴です。エスニックな音楽に身をゆだねると、女性Voが非常に心地よく聞こえてきます。ジャケットも宗教色をぷんぷんさせるものです。宣伝にもDEAD
CAN DANCEが例えに出されていて、ルーツを隠そうとはしていません。そしてDEAD
CAN DANCEの"Cartana"のカヴァーもやってます。1曲だけ普通のポップスみたいに、明るい曲"Lullaby"があるのですが、これもメンバー以外の人の曲…誰のカヴァーかは分かりませんでした。この曲はアルバムから浮いていて好きです。またシークレット・トラックとして、ドゥーム・メタルのような低音ギターをざくざくいわせていながら、きらきらとしたエスニックな音も絡めている曲が入っています。彼らのメタル魂が感じられて(彼らにそんなもんがあるかどうか知らないが)、ちょっと嬉しかった。てなわけで、私はとても気に入りました。http://site.voila.fr/rajna (純生)