LADY ABLAZE / DISMAL EUPHONY
 ノルウェー出身の男女Voブラック・メタル・バンド。これはバンドがNAPALMレーベルから移籍してしまった後に、同レーベルからリリースされた5曲入りのミニ・アルバム。未発表曲集といったところか? てゆうか、たった5曲だけですけど(うち2曲はインストかー;)、なかなかいい曲ばかりです。疾走感とアトモスフェリックなサウンド。ブラック・メタルというには、初期と比べて、かなりごきばきにメタリックかな。そして女性Voの素晴らしさ…いや、このバンドの女性Voがもっと素晴らしいのは最初のミニだけなのだが。ちなみに、バンドはこの後に女性Voが交替して、サウンドもゴシック・メタルになっていってしまう…。同じタイトルで、ビデオも出ています。 (純生)


LES TENEBRES DU DEHORS / ELEND
 フランス出身のオーケストラル雰囲気ものゴシック・バンド。HOLYレーベルでは3枚のアルバムを残しているが、これはその中でも名盤と誉れ高い'96年リリースの2ndの再発盤。私もこの2ndが一番好きです。リマスターされて、オリジナルは青だったジャケットを赤に変えて、ボーナス・トラックも1曲追加されています。オリジナル盤は音が悪かったので、きれいな音で聴けるのが嬉しい。そして久しぶりに聴いてみて、その独特の音楽世界にまた引き込まれました。ソプラノVoで歌われているうちには優雅な気分ですが、デス声と共に危機が迫ってきます。怖いです。ボーナス・トラックは12分にも及ぶ曲で、何故か、アルバム終盤のラストではなくて、間に挟まっています。理解に苦しむ。もっとも、アルバムから浮いている曲とかではなくて、ELENDらしい曲なので、気にはなりませんでしたが。 (純生)


AWAKING THE GODS…LIVE IN MEXICO / HAGGARD
 ドイツの16人編成オーケストラル・ゴシック・メタル・バンドの'01年リリースのメキシコでのライヴの模様を収録したライヴ・アルバム。メンバーだけで16人もいるのに、メキシコまで行ってしまうなんて、交通費だけでもたいへんだー。でも、遠くメキシコまでいく甲斐があるというか、オーディエンスの声援がもの凄いですよ。最初からHAGGARDコールで大歓迎です。曲を一緒にコールもしてしまいます。ソプラノ・ヴォーカルの美しさ、そして合唱の部分は演奏をする人達の歌声(ビデオで確認した)というのが素晴らしい。私はこれまで、このバンドにはこれという曲が見つからなかったのですが、このアルバム聴いてちょっと分かってきたかも。アンコールでやっている"Final Victory"はメキシコでも大人気のようです。合唱の素晴らしさが際立ってます。鳥肌ものですよ。ただですね、いまいち、未だにデス声が他のサウンドに馴染んでないとと感じます。分離されちゃっているんだよなー。しょぼくもあるしな。デス声兼ギターの人は、もじゃもじゃ頭の人なんで、他のオーケストラ隊の上品な方々と見た目にも馴染んでない…と思う。またDVDトラックも3曲収録されています。ビデオの方とは違う内容みたいなので、そのうち会社で見ようと思ってます。http://www.haggard.de  (純生)