元EVERCRYのメンバーによるゴシック・メタル・バンドの'02年リリースの1st。普通声で、憂い入ったロマンティック・ゴシックをやられています。いや、そこまでキャッチーじゃなくて、DIABOLIQUEみたいな繊細な音で暗いゴシック・メタルかも。Voはしっかりと歌うかと思うと、裏声出してなよって感じはロマンティック・ゴシックな気分に戻させてくれます。ま、そんな細かい（大雑把？）サウンド分析はさておき、私はなかなか気に入りましたよ。そんなに個性的サウンドではないですけど。数曲でとてもいい感じに女性Voが入ってきますが、LULLACRYのTanja嬢が歌ってます。http://www.marblearch.nu/ （純生）
PROCLAIMING VENGEANCE / MENTAL HORROR
ブラジルのブルータル・デス・メタル・バンドの1st。Voは低音のごぼごぼのと、少し高い声のと、２種類が同時に聞こえてきます。って、無理矢理特徴を見つけてみましたが、かちっとしていて、速くて、かっこいい！のですが、むちゃくちゃいい曲があるわけでもなく、個性もあるわけでもなく。強いて言えば、SLAYERっぽいギター・ソロがちゃんと入るのがいいな。タイトル・トラック含め２曲は１分ちょいの美しいギター・ソロ曲。 （純生）MIRACLES: TOTEM TABOO / MISANTHROPE
フランスの変態ゴシック・メタル・バンドの'94年リリースの2nd。今よりも全然すかすかでぬるいサウンドでして、だらだらしていて、全然かっこよくありません。Voはか弱くぼそぼそと歌います。気怠くも歌ってみたり。曲展開もだらだらとしつつも、急発進してみたり。突然とシンセのインスト曲があったり。でも、これこそが普通ではない変態ゴシック・メタルの証です。と言いつつも、私はこれは面白いとは思っても、大好きじゃないですね；
昔はもっと好きだったかもしれないけど。アルバム後半４曲は、'92年にレコーディングされた、まだまだかちっとしたデス・メタルなことをやっています。こっちに方が音が鋭くて、かっこいいかもね；
だらだらして、どろどろしていますけどね。ちなみに後半４曲が入っているので、フル・アルバム・サイズですが、純粋な2ndにはされずに企画盤にされている場合もあります。 （純生）SYMBOL OF LIFE / PARADISE LOST
'02年リリースの９作目です。デジタルな路線は変わっていません。この路線になったのを『HOST』からのとすると、このアルバムで３枚目…アルバム毎にアルバムのカラーはそれなりにあると思います。で、昔のようなサウンドの深みは全然感じられなくて、曲もなんか簡単に出来ちゃいましたー的なんです。けど、とてもキャッチーで、しかも洗練されているサウンドで、これはこれで気に入ってしまいました。つまらない曲もあるし、暗い曲もありますけど。『HOST』以降の３枚の中では一番いいです。ゴシック・メタル的なのではないけど、女性Voも数曲で入ります。オープニングの"Isolate"はいきなり、ぴこぴこしていて驚かされるのですが、歌メロがいい曲です。シングル・カットされた"Erased"が一番キャッチーかも。イントロの悲しげで、でも軽やかなピアノがいいです。でも、一番気に入ったのはBRONSKI BEATの"Small Town Boy"のカヴァーだったりします。初回限定盤のボーナス・トラック扱いです。オリジナルは聴いたことないのですが、今のP.LOSTの所属するGUNSレーベルの第一号アーティスト（でしたっけ？）のDEPRESSIVE AGEもカヴァーしていました（もうGUNSレーベルとは契約してないみたいです…というか活動していますか？）。それもかなりよかったので、絶対にP.LOSTのはつまらないだろうなーと思っていたのです。しかし、そんなことありませんでした。P.LOSTのはまた全然違う曲のようにアレンジされています。イントロとアウトロのピアノの音が切ないです。歌メロはその倍切ないです。DEPRESSIVE
AGEの分も切なくしてほしい。 （純生）BLOODY LUNATIC ASYLUM / THEATRES DES VAMPIRES
イタリアのブラック／ゴシック・メタル・バンドの'01年リリースの3rd。5thの『SUICIDE VAMPIRE』がむちゃくちゃ気に入ったということもあり、遡ってみました。が、シンセが大仰で、女性Voもばりばり入って、CRADLE
OF FILTHフォロワーというのは一緒ですが、5thに比べるとサウンドは薄っぺらく、デジタルっぽい音はないので、ゴスな部分とかは全然なし。CRADLEに比べると、女性Voは多く入るし、ゆっくりになる部分とか多いので、ゴシック・メタル耳でも充分に楽しめますけど。まあ、おねいさん２人を含めるメンバーのルックスも5thに比べると、汚くて、音のイメージに通じるものがあります。曲自体はいい曲もあるけど、5thに比べると全然いまいち。 （純生）