日本のWORLD CHAOSレーベルから'03年にリリースされたロシアのシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの2nd。1stからメンバーが増えています。元々Key兼フルート奏者の可愛いおねいさんがいるのに、更に美形のKey奏者が加わってます。ブックレットにはメンバーそれぞれの写真とイラストが載っていて、とてもいいです。メンバー扱いではない？ヴァイオリン奏者のおねいさんの写真も載ってます。ソプラノ女性Voはゲスト扱いみたいです。で、サウンドは1stと同じ路線ですが、本作では生のオーケストレーションを使っているみたいで、その部分はより聴かせてくれる音になってます。男性ブラック声がメインで、ソプラノ女性Voがメインの男女混声コーラスも入ります。つまりTHERION状態です。シンフォ・ブラックといっても、CRADLEのように急ぐことなく、じっくりと聴かせてくれるところは、ゴシック・メタル・ファン向きかもしれません。音の隙間をオーケストラの楽器が入ってくるので、ほんといい感じ。１曲１曲が無駄にだらだらと長かった1stに比べると、５分台の曲が主体になってきて、更に展開も切り替わりも適度にあって、すっきりして、ずっと良くなっています。初回限定はデジパック盤です。ジャケットが非常に地味なのがもったいない。また、楽しみなニュースとしては、カナダ映画「Sinner And Saints」のサントラにTVANGESTEの曲が使用される予定とのこと。 （純生）
LIFE? / GLOOMY GRIM
HOLYレーベル所属のフィンランドのブラック・メタル・バンドの'00年リリースの2rd。先に感想を書いている1st,
3rdと特に音楽性の変わりはないです。シンフォニックでアグレッシヴなブラック・メタルですけど、HOLYらしいというか、普通のブラック・メタル・ファンには受け入れられないような、変なメロディです。しっかりと個性を確立しています。好きなんですけど、同じようなアルバムが３枚続いてしまうのは残念。もっと変なことをやってくれるのでは？という期待感はあるのに。いい曲は多いのですが、これといった特徴がないんですよね。 （純生）LIGHT OF DAY, DAY OF DARKNESS / GREEN CARNATION
ノルウェーのゴシック・メタル・バンドの'01年リリースの2nd。初めて聴きます。IN THE WOODSの前身バンドなのだとか。メンバーのTchortはEMPERORにもいたそうです。60分の１曲のみ収録です。音的にはIN
THE WOODSの前身と聞くと、同じような感じかなと思えてきました；
60分ということで、もちろん展開がありますが、むちゃくちゃ凄いというわけでもなく、淡々としているかな。このバンドの凄さは伝わってくるけど、良さがいまいち分かりづらいです。既にリリースされている3rdはちゃんとした？アルバムみたいなので、そっちに期待します。延々と続くインスト・パートにはプログレっぽいKeyが入ってきたりする。Voは普通声で、女声コーラスが少々。
（純生）SONNENTANZ / HEKATE
メタルなHAMMERHEARTレーベルからリリースされたドイツの暗黒トラッド・バンドのアルバム。ドイツ語で歌っています。全編通して、力強い太鼓の音が勇ましくて、とてもいいです。基本は民族音楽の楽器だけによるものなのですが、デジタルのリズムの音とかも入ってくる曲もあり、ちょっとゴスっぽくなります。男性Voだけでなく、明るく元気な女性Voで歌われる曲もあります。"Dos
Kelbl"は静かに女性Voが歌い上げる曲ですが、曲後半はパイプが大暴れ。変な曲なので好きです。全体的にも、退屈さはなく、普通じゃない非常に面白いことをやられています。他のアルバムも聴いてみたいですね。なお、'03年になって、このアルバムともう１枚とのカップリングで再発されたみたいです。 （純生）SNAKEKILLER / LOVE LIKE BLOOD
ドイツのゴス寄りゴシック・メタル・バンドの'97年リリースの７作目っぽい。ベスト・アルバムも含めて数作聴いていますけど、このアルバムは他のアルバムと特に変わったことはやっていなくて、しいていえば初期ではないので、サウンドに厚みがあるので、ギターは多少ちゃらちゃらしているけど、だらだらしているし、いいメロディだし、男性Voは太いゴシックらしい声で歌っているし、ゴシック・メタルとしても充分に聴けるアルバムではないでしょうか？
イントロから続く"Pale Ski"はベスト・アルバムで聴いているせいもあるけど、サビの部分で高らかに歌うところがよくって、名曲レベルです。流麗なメロディでこのアルバムからはちょっと浮いている"Ylene"は、どうやらBORN FOR BLISSというゴシックにカテゴライズされるバンドの曲らしいけど、詳細は不明です。残念ながら他に気になる曲はなし。 （純生）