THE PHANTOM AGONY / EPICA
 元AFTER FOREVERのギタリストによる、オランダの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'03年リリースからの4曲入りシングル。アルバムは未だ聴いていないので、私は初めて聴くことになります。音楽性はずばり言って、AFTER FOREVERと同じです; オペラチックな女性Voでいて、オーケストレーションが入ってシンフォニックでいて、スピーディーでいて。タイトル曲はいかにもシングル向けな曲で、Single Versionになっています。"Veniality"はアルバム未収録曲で、しっとりとおねいさんが歌い上げてくれる曲です。こんな曲聴いてしまうと、AFTER FOREVERのおねいさんよりも、歌は上手いかなーとか思ってしまいます。この曲はオーケストラル・ヴァージョンも収録されてます。もう1曲はアルバム収録曲の"Facade of Reality"です。8分もの長い目の曲で、曲展開に緩急付いていて、巡るましさが素晴らしいです。また、なんと、ひどいことに、まるっきり同じ収録曲で、まるで違う2種類のジャケットでリリースされているのですよ。収録曲が1曲でも違えば、理性が物欲が負けてしまうのですが、ジャケ違いでは理性が物欲に勝ちました。でも、そのうちゲットしたいなあ。    (純生)


A VIRGIN AND A WHORE / ETERNAL TEARS OF SORROW
 フィンランドの暗黒系メタル・バンドの'01年に出された作品です。このバンド、メロディーがクサクサで、涙ピューーーモノなメロデス風味なゴシックメタルを演っています(笑)。自分、はっきり言って、この作品、かなり好きですね(特に冬の深夜に聴くと、さらに悶絶度が上がります…/薄笑)。自分的に、この作品の中で特に気に入っている作品は、何かいかにもシングル向きっぽく、キャッチーな6曲目の"The Last One For Life"って曲です…て言うか、最強っ!!!(笑) しかし、3曲目の"Prophetian"や1曲目の"Aurora Borealis"も捨てがたいです…(大汗)。この作品、寒さのキツイ冬の時期とかに聴くと、最強ですね。むしろ神盤っ!!!(笑) (クサブラメタラー)


MY IMMORTAL / EVANESCENCE
 メガ・ヒット作品『FALLEN』からのサード・シングル(UK盤 '03年)。予約した時には2曲収録したものと3曲収録したもののどちらが入荷するのか分からなくて少し不安になったけれども、なんとか曲数の多い方を買うことができた。北欧産ゴシック・メタルを彷彿とさせるような哀愁の漂ったジャケットが素敵で、聴く前からワクワクさせてくれる。バラード曲としては、フィンランド産メロディック・メタルNIGHTWISHのセカンド・アルバム『OCEANBORN』に収められている"Swanheart"やセリーヌ・ディオンによる"My Heart Will Go On"と並んで好きな"My Immortal"。アルバム・ヴァージョンは癒しの極みと言ってもよさそうなぐらいに穏やかだったけれど、"My Immortal (Band Version)"(1曲目)はほんの一部分であるもののゴシック・メタル〜メロディック・デス・メタル辺りを思わせるエモーショナルかつラウドなGuitarが炸裂するためか、前者に比べ聴き応えが増したような気がする。海がみえる小高い丘の上に教会があって、その鐘が西日に照らされて光り輝いている…そんな光景を頭のなかに描かせてくれたピアノの調べが、とても心地いい。'04年初頭に行われる待望のジャパン・ツアーでは、やっぱりBand Versionが演奏されるのだろうか。会場に集まっているファンからの歓声を耳にするやいなや鳥肌が立ってしまった"My Immortal (Live from Cologne)"(2曲目)でも、エイミー・リーの歌の上手さを再認識することができる。おそらく相当緊張しているのだろう…声が震えてしまっているが、それがまた曲になんとも表現しがたい美しさを付け加えている。儚さという捉え方がもっとも自然だと思うけれども、ひょっとしたら他の解釈もできるかもしれない。気がむいたら見ているゴシック・ホラー映画には欠かせない湿り気や冷気をフィーチャーした感のある妖しげなイントロ〜抱え込んでいる哀しみに苦しむ人の嘆きと捉えることもできるVo&Guitarがとにかく心へ訴えかけてくる"Haunted (Live from Sessions@AOL)"(3曲目)も、名曲と言えるだろう。残念なのは、少々音が引っ込んでしまっていることだ。包み込むような温かさをもたらしてくれる限りなく美しい声…聴く者の心にそっと手を伸ばし癒してくれるエイミーこそ、至高の歌姫である! 勿論、素晴らしい女性Voは他にも沢山いる。シャロン・デン・アデル、フロール・ヤンセン、ターヤ・トゥルネン…挙げだしたら切りがない。エイミーとともにEVANESCENCEを結成し、メイン・ソングライターでもあったベン・ムーディーが突然脱退というニュースにはとにかくショックを受けてしまった…ある掲示板にはベンがもうじき発売されるのではと言われているアヴリル・ラヴィーンのセカンド・アルバム制作に関わっていると書かれていたが、もはや彼がいないという状況が今後のソング・ライティングにいかなる影響を与えるのか心配される。後任が誰に決まるのかも、気になるところだ…なお、ヴィデオも2ヴァージョン収められている。三度の飯よりEVANESCENCE! そんな生活を、これから死ぬまで続けそう…ムリかな??   (Little Rock)


FORTUNE HIS SLEEP / FAITH & DISEASE
 アメリカの女性Vo擁するゴシック・バンドの'95年リリースの2nd。初めて聴きます。だらだらした音像はゴシック・メタルに通じますが、軽い目なのがゴシック・メタルではないところって、当たり前のことですが。女性Voの声色と歌メロがとてもキュートなのが特徴かも。ゴシック・ロック的な曲ばかりでなく、静かなヴァイオリン曲をバックに、多重コーラスで歌う曲。ちょっと明るい目のポップな曲。自分が無理矢理曲に色を付けているのかもしれませんが、曲のバラエティさが、逆に散漫なイメージになっていて、全体的のこのバンドとしての印象は薄いものになっています。まあ、どの曲にも通じることは、終始暗い雰囲気は保っているということ。雰囲気は好きだけども、正直いまいちでした。   (純生)


INTERVENING COMA-CELEBRATION / GRAND ALCHEMIST
 ノルウェーの暗黒系メタル・バンドの'02年に出された作品です。このバンド、いわゆるシンフォニックなブラック・メタルを演っていますが、このバンドの特色として、もう1つ付け加えると、GRAVEWORMのような、ゴシック・メタル風味なシンフォニック・ブラック・メタルを演っています。さらに言わさせてもらうと、'03年に日本盤デビューしたTVANGESTEのように、へたしたらそれ以上にじっくりと聴かすバンドですね…このGRAND ALCHEMISTは…(汗)。ていうか、この作品を購入当時は、たいして気に入っていませんでしたが、最近??(大汗)になってゴシック・メタルを少しずつ聴いていくうちに、だんだんこの作品が良くなってきました…(汗/苦笑)。さて次作でも、このバンド、今作のような神盤レベルモノを創ってくれるのでしょうか・・・!? 何て言うか、めっちゃ楽しみです(笑)。   (クサブラメタラー)