ECLIPS E / LEGENDA
'98年にHOLYからリリースされたフィンランドのシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの2ndです。激烈で速い曲と、シンセの美しさが際立つゆったりとした曲をバランス良くアルバムに配置しています。速い曲の方はあまり面白くないかな;
シンセが奏でるメロディも印象に残らないし。ここら辺が、特に話題にもならないバンドであることの理由なのでしょう。遅い曲の方もメロディ自体はいまいち弱いのですが、じっくりと聴かせてくれるし、遅い曲好きの私は、ぐぐっときちゃいますよ。結構、しびれちゃいますよ。ゴシック・メタルばりに、美しいメロディをゆっくりと奏でていてくれますし。でも、こういう遅い曲は、シンフォ・ブラックのファンは好きじゃないですよね;
だからこそ、HOLYレーベルのバンドなのでしょう。てゆうか、遅い曲の良さに気が付いて、このバンドがHOLYレーベルにいることの意味がやっと分かった。ちなみにバンドは、この2nd以降は'04年現在アルバムを出していません…。 (純生)
FORMAL LOGIC DECAY / LOVSTAKKEN
イタリアの暗いシンセ音楽をやっているバンドの'01年リリースのアルバム。4曲40分という長さです。退屈で、暗いシンセ音楽…という意外に感想が思い浮かばないのですが。退屈な理由は、この手の音楽で面白いと思うMORTIISに比べると、印象的なメロディなく、長いだけで曲にメリハリがなく、加えてやっている人に対する思い入れがない(笑)。'04年聴いた最初の大はずれアルバム。 (純生)
TAMA IKUINEN TALVI / MOONSORROW
フィンランド出身のヴァイキング・メタル・バンドの…うーん、何故かオフィシャル・サイトのディスコグラフィーにこの5曲入りアルバムのことが載っていません;
1stだと思っている『SUDEN UNI』をリリースしたところとはまた違って、SAGITARIUSというところからリリースされています。クレジットによると、オリジナルは'98年にレコーディングされて、'01年にVoをレコーディングし直して、リマスターしたものだとか。くさいメロディ、きらきらしたところとか、所々にヴァイキング・メタルっぽさはあるものの、かなり激烈でブラック・メタルっぽさが残っているサウンドになっています。そのわりには、きらきらしているので、ENSLAVEDのようなブラック・メタルでトラッドなヴァイキング・メタルとはまた違って感じがします。曲が長いのは今と同じで、いきなり12分なんて曲をやってますわ。激烈で曲が長いので、聴いていてちょっと疲れます; (純生)
LIGHT OF MISERY / MOURN IN SILENCE
イタリアのシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの'02年リリースの1st。シンセが大活躍していて、疾走していて、叙情的な王道スタイルのシンフォ・ブラックをやられています。個性的ではないのが、純粋なシンフォ・ブラック・ファンではない私には物足りないものの、王道スタイルの中で、上質のものを作り上げていけば、それでいいんじゃないかと思わせてくれる内容です。サウンドが薄っぺらい分、シンセの印象的なリフが際立っているのがいいです。シンセのリフがしっかりと聞こえてくるのがいいです。とても冷たいサウンドに感じられるのがいいです。私は今のDIMMU
BORGIRとかCRADLE OF FILTHは音が厚すぎて聴いていて疲れるのですよ。なので、ちょっと昔のシンフォ・ブラックっぽい、このアルバムの音はとても心地良いです。 (純生)
SHADES / NATURE DESTROYED
ドイツの男女Vo擁するエレクトリック・ゴシック・バンドL'AME IMMORTELLEのメンバー(男性の方)らによるゴス/インダストリアル・プロジェクトの'02年リリースのアルバム。やられていることは、L'AME
IMMORTELLEよりもずっと普通で、明るいノリで、キャッチーなゴスです。それでも、男性Voが普通声でちょっと暗い目に歌っているのがいいかな。踊れるリズムは単純に楽しめて、とてもいいんですけども、ひねりがなさ過ぎます。意外性とか、驚きとが全然ありません;
逆に言うと、王道なゴス/インダストリアルのスタイルなのでしょう。
(純生)