LESBIAN SHOW / NIGHTFALL
 ギリシャのゴシック・メタル・バンドの'97年リリースの4th。既に聴いているアルバムなのですが、限定盤のVideo付きのをゲットできました。リリース当時にDisk Hellに並んでいるのを見て、迷ったあげくに買わなかったのですが、やっぱり買う!と次に行った時にはもうありませんでした…。月日は経ち、ネット・オークションでVideo付きのが出品されているのを見つけました。2,500円とちょっと高い値段でしたが、ここで買い損ねたら、もう次はないかも。出品されていた人もDisk Hellで買われたのか(あるいは他のお店でもそういうサービスがあるのか)、VideoはPALなのですが、VHSに変換したものも付けてくれました。普通のVideoのパッケージを厚くして、そこにVideoとCDとポスターを入れたものです。4,000本限定…数からすると、あまり希少価値はなさそうですけど(笑)。Viodeにはビデオ・クリップ1曲だけを収録。キャッチーなタイトル・トラックのクリップは、メンバーの演奏シーンのみ。初めて動くNIGHTFALLを見ることに無理矢理感動してみる。凄くシンプルなものです。タイトルから期待していたようなエッチなシーンとかは一切なし(笑)。CDは通常盤のデジパックではなくて、プラケース入りですが、ジャケの色合いがちょっと違うのと、ボーナス・トラック1曲付きです! 買ってよかった。このアルバムにしてはちょっと毛色が違うし、NIGHTFALLっぽくないなーと思って、クレジットを確認して、ネットで検索してみたら、THE CRAMPSというアメリカのロック・バンドの"Mean Machine"のカヴァーでした。オリジナルは知りません。さて、最後にアルバムを久しぶりに聴いてみた感想です。初期に比べれば軟弱になり、オリジナリティも失っているのですが、キャッチーで分かりやすくて、のりのりなゴシック・メタルで、これはこれでとてもいいです。ギターがとてもメロディアスです。でもVoはデス声でがなっています。いや、ちゃんと個性保っているかもね。再評価しました。名盤にしちゃいます。   (純生)


MACABRE SUNSETS / NIGHTFALL
 順番が逆になりますが、こちらは'93年リリースの2nd。『LESBIAN SHOW』と続けて聴くと、まるで別バンドのようですよ; どうしようもなくドゥーミィーな雰囲気の中をそれなりにメロディアスなKeyとギターがのっかってきて、Voは低いデス声で歌い上げています。でも、このどろどろした暗さこそ、気持ち悪いメロディこそが、NIGHTFALLの個性であり、いいところです。そして、このサウンドがそのまま初期HOLYレーベルのイメージにも繋がっていったと思うのです。一般受けするのは間違いなく、『LESBIAN SHOW』だとしてもね。ブックレットにもギリシャ文字がたくさん使われているのは初期ならでは?   (純生)


SWEET VENGEANCE / NIGHTRAGE
 元EXHUMATIONのギタリストによるメロデス・バンドの'03年リリースの1st。もう一人のギターは、DREAM EVIL, FIREWIND, MYSTIC PROPHECYGus G.です。Voは元AT THE GATESで、現LOCK UPだし、とても豪華なメンツです。やられていることは疾走感溢れる、日本人好みの上質のメロデスです。特にメロディアスなギターが映えること。リフも泣きまくり。流麗なギター・ソロも弾きまくり。ARCH ENEMYみたいです。Voは吐き捨てるように鋭く吠えています。普通声はEVERGREYのVoが歌ってます。もうメロデスうんざり、なんて私でもこれには納得。特に個性的なことやっているわけでもないけども、メロデスを突き詰めていったものとして、これは凄いと。もちろんHOLYレーベルだったEXHUMATIONのメンバーによるニュー・バンドということでも思い入れたっぷりだったりしますが(笑)。なお日本盤ボーナス・トラックとしてデモ音源が1曲収録されてます。(純生)


BLASPHEMY / NINNGHIZHIDDA
 ドイツの暗黒系メタル・バンドの'98年に出された作品です。中身は、大仰なシンフォニックなキーボード入りな、ドラマチックで、クサクサな、ブラック・メタルを演っています。最初、自分が、このバンドの、この作品を買う前に、次作の『DEMIGOD』を買っていて、だいたいの音を把握していましたが、この本作『BLASPHEMY』を聴いた時は、それは、もう、驚きました。と言うのは、次の作品『DEMIGOD』では、シンフォニック度が減退しているからです。結論として、この作品、結構、楽しまさせてもらいました。余談ですが、このバンドの読み方は、ニンギヒジーダって読むらしいです(トリビア的に、何へぇーだろう…)。  (クサブラメタラー)


MIND REMAINS HERE / NORMA JEANNE
 大阪の男女Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'03年リリースの1st。以前から気になっていたので、こうやってフルレンスを聴けるのがとても嬉しいです。もしかしたら彼らは自身をゴシック・メタルと捉えていないのかもしれません。私もなんか、ゴシック・メタルっぽくないなーって思って聴いています。エモーショナルなメロデス…ぐらいなのかも。楽曲は速くはないけど、遅くはないし。だらだらした部分もあるけど、メロディの美しさは控え目。女性Voはゴシック・メタルっぽくなく、正統派メタルを歌うような感じ。しっかりと歌い上げています。ちょっと私の趣味とは違う。男性Voはデス声。うーん、もうちょっとかなー。でも、ラストの"Secret Brain"はいいです。だらだらしていて。まあ、実際にライヴとか見ると、もっと思い入れとか出来て、好きになりそうな予感。東京でもライヴやってほしいです。期待していますよ。応援したいですよ。でも、残念なのは、ブックレットやオフィシャル・サイトにおねいさんの姿が見あたらないこと。もっと残念なのは、既に男女Voが脱退済みとのこと…。あらら。今後も女性Voを入れて活動してくれることを期待してます。  (純生)