ギリシャのSEPTIC FLESHのメンバーによるオーケストラ＋クワイヤの雰囲気ものゴシック・プロジェクトの'04年リリースの3rd。HOLYレーベルです。で、大変です！ Natalie嬢が脱退しちゃってますよ； 変わりのおねさいんが歌ってます。オペラチックなソプラノ声なので、聴いているだけでは違いは分かりませんが、見た目は大違いだなー（苦笑）。サウンドは、これまでと同じなのですけども、曲の起伏がなく、いい雰囲気を保ちながらも淡々と進んでいきます（笑）。静かなクラシカルなパートが多いかな。いきなり大きな音になって盛り上がってもくれるけども、これまでのアルバムに比べると私は盛り上がれません。キャッチーな部分もなく、音楽的にはもっと高いレベルに行ってしまったのかも。よくよく聴くといい部分もあり（曲として聴いた場合はつまらないけど）、よく言うとELENDになった！ってことかな。（純生）
WHERE LOVERS MOURN / DRACONIAN
スウェーデンの男女Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'03年リリースの1st。うわー遅くて重くて暗くて、とてもいいです。最近だとSWALLOW
THE SUNを聴いた時のような感覚になります。加えて、可憐な声色の女性Voが歌ってしまうのですから文句なし。男性Voのディープなデス声もいいすね。しかも熱く情念を込めてデス声を絞り出すように歌われてます。オープニングに１番長い12分の"The Cry Of Silence"を配置しているのもゴシック・メタルの様式美ですね。この曲、淡々とだらだらと進行していくのですが、最後の方での盛り上がりが素晴らしくて、ぞくぞくします。そして、このバンドはキャッチーなメロディをも持っているのが素晴らしいのです。２曲目の"Silent Winter"はアップ・テンポ調で、女性Voの可愛い歌メロが映えまくり。ヴァイオリンが鳴り響く曲もあります。 （純生）TURN LOOSE THE SWANS / MY DYING BRIDE
イギリスのゴシック・メタル・バンドの'93年リリースの2nd。ゴシック・メタル史上での重要な大名盤ですね。'03年にリマスター＆３曲追加してリリースされたものを聴きました。久しぶりに聴きますが、アヴァンギャルドですねー。とても変態ちっくな音楽です。むちゃくちゃやって変態というのじゃなくて、一音一音が計算されている変態です。私は3rd以降の分かりやすいMY
DYING BRIDEが最近では好きだったのですが、考え改めました。オープニング"Sear Me MCMXC III"のヴァイオリンとピアノが交錯する音は見事だし、後半にトランペットの類が鳴り響くのも素晴らしい。ただ、だらだらと同じメロディを繰り返しているだけじゃなくて、歪んだギターを入れたり、ベースを全面に出してみたり、そういう工夫があるから面白い。3rd以降はもっと整合性がありますものね。ボーナス・トラックは初期シングルに収録されている音源でしょうか。ちゃんと確認はしていません。"Transcending (Into the Exquisite)"はシングルで聴いていますが、変態の極みですよね。このアバンギャルドでアグレッシヴなリズムを持つような曲をもこなすバンドなんですよね（と感心する）。こんな曲を聴かされたから、GODFLESHも聴けるようになりましたー。ヴァイオリンの鳴り響くところから始まる"Your Shameful Heaven"のライヴ音源は躍動感もあり素晴らしいです。普段暗く歌っている人が、Come
On!とか言っちゃっているし（笑）。音もいいのも嬉しい。（純生）