...JUST DREAMING / CREMATORY
 ドイツのKey入りゴシック・メタル・バンドの'94年リリースの2nd。イントロに続く"Transmigration"のふぉあんふぉあんいっているシンセが印象的で、なんか気持ちを不安にさせてくれる。当時はここまでシンセが全面に出ているゴシック・メタルってことでも驚いたものでした。"Shadows Of Mine"は後々もバンドが大切にする、バンドにとって初めての名曲でしょうね。本作の曲はサウンドがかちっとしていなくて、だらだらしているけど、今ならもっとかっこよく演奏してくれているはず。"Instruction"はこれまたシンセの被せ方が大胆。変なメロディです。落ち着かないなー; ラストのシンセだけによる幻想的なインスト曲"For Those Who Believe"には、このバンドには珍しく女性Vo入り。ハーモニーつけているだけだけど。 (純生)


GREYSCALES / LET ME DREAM
 フィンランドのゴシック・メタル・バンドの'00年リリースの2ndフルレンス。1stに比べると、シンセのきらきら度がアップ、ジャケットはなんかどろどろで暗い音楽っぽいのですが、やっている音楽は意外と清涼感あり?って感じ。清涼感ってのも、全てにおいて、きらきらしているシンセの音色によるものですが。曲のスピードも聴きやすい程度に若干アップ? ヴァイキング・メタル調のメロディ、Voと歌メロってのはそのまま残されています。シンセがきらきらといっても、大仰なシンセではないので、あまりゴシック・メタルっぽくもなく、また歌メロはヴァイキング…自分でゴシック・メタルとしておきながら、あまりゴシック・メタルを感じないバンド…これはこれで個性あり!ということですけど。そんなに好きじゃないかも(笑)。 (純生)


LYSSA:RURAL GODS AND ASTONISHMENT PUNISHMENTS / NIGHTFALL
 ギリシャのゴシック・メタル・バンドの'04年リリースの7th。HOLYを離れて、地元のBLACK LOTUSからの2枚目ですね。作風としては前作『I AM JESUS』よりも更に分かりやすいメロディーは少なくなっていて、ごりごりでデス・メタルっぽいアグレッシヴさが強調されてます。Voもデス声で歌いまくりだし。って、シンセ入りだし、楽曲は疾走するわけではないのでデス・メタルじゃありません。そのシンセも地味な音しか出してないのがつまらない…。演奏はかちっとしているのに、曲はだらだらして、しまりなく、いまいちいい曲がない…。前作は良かったけど、今回はがっかりって感じ。オープニングの"Dark Red Sky"の冒頭の語りがORPHANED LANDっぽい中近東さでいい!とか思うのですが、そういうのはこの曲だけ。ピックアップ出来る曲もこのぐらいかな。 (純生)