TEARS OF DECEIT / SOUL RELIC
フィンランドの元ETERNAL TEARS OF SORROWのメンバーによるロマンティック・ゴシック・メタル・バンドの'05年リリースの1st『LOVE IS A LIE WE BOTH BELIEVED』からの2曲入りシングル。タイトル・トラックは歌メロがとても爽やかです。そしてここのVoはほんとメタル的には甘いVoでとてもいいですよ。ゴシック・メタル向けじゃないし、ゴシック・メタルとして聴いちゃうと無理が多いのですけど。"The Key"は"The Key II"とクレジットされてますが、アルバム収録曲とは違う音源なのでしょうか。アルバムはまだ聴いてないのでわかりませんが。こちらもサビの歌メロの爽やかな良さが素晴らしいです。やはりゴシック・メタルではありませんが。http://www.soulrelicband.com(純生)
CONSIGN TO OBILIVION / EPICA
オランダの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'05年リリースの2nd。全体的なレベル・アップはあるかもしれませんが、基本的には1st『THE PHANTOM AGONY』同様に、大仰にシンフォニックで、オーケストレーションとクワイヤ入りで、おねいさんが素晴らしい歌唱力で歌い上げてしまうというもの。1stと同じ路線だけに、今のところは新鮮さもなく、1stほど気に入ってはいませんが。それでも1st同様に完成度が高いアルバムと思います。イントロの"Hunab K'u ("A New Age Dawns" Prologue)"が映画音楽のようで、スケールの大きいシーンが目の前に広がってくるようですよ。この曲だけを肴にしても、お酒たくさん呑めてしまうようですよ。楽曲も名曲レベル多いですね。逆に圧倒的な名曲1曲が欲しいぐらいですよ。"Dance Of Fate"は疾走気味の曲ですが、Simone嬢がしっとりと歌い上げてくれるのがいい。シングル・カットされた"Solitary Ground"は更にしっとりとした曲で、シングルとしてはちと弱かったんじゃないのかなあ。好きな曲ですけど。"Force Of The Shore"では邪悪なデス声をも聴くことができます。"Trois Vierges"ではKAMELOTのRoy Khanがゲスト参加をしてデュエットをしているのですが、バラード調の曲なので、いくらRoyが熱唱していても物足りなさがある。というかクレジットを見るまで気がつきませんでしたよ。私の中ではCONCEPTIONでのRoyのイメージしかないからだと思いますが。(純生)
9092 / SUPURATION
HOLY所属のフランスのゴシック・メタル・バンドが、'92年に自主制作で500枚限定でリリースしたアルバム。こんなのが入手できちゃってとても嬉しいですよ。'04年にジャケを変えて、リマスターして、DVDも付けて再発されていますけどね。やはりオリジナルを持っていることが大事です(笑)。私の334番目と手書きでかかれてますよ。'90年から'92年にかけてレコーディングされた音源です。ブックレットにはシングルやコンピレーションのジャケットが紹介されているので、それらの音源をまとめたものなのかも。現在はデジタルっぽさもあるゴシック・メタルをやられているのですが、まだこのときはデス・メタルです。ディープなデス声で、速い曲をやっていますよ。ギター・リフがごつごつしています。そんな中、ギターが高音の狂気じみた音を出したり、気持ち悪いシンセの音を出したりと、変態なことをやろうとしているのが好感持てますよ。リマスター盤を先に聴いているわけですが、どの曲もわりとしっかり覚えていましたよ。HOLYのバンドだから受け止め方が違うというのもありますが、やっぱり普通のデス・メタルじゃないからですよ。変態で気持ち悪いデス・メタルですよ。(純生)