SGV / SARALEE, GOTHAM O.D, VELVETCUT
'07年にFIREBOXからリリースされたフィンランドのゴシック・メタルの3バンドを収録したミニ・アルバム。GOTHAM O.Dが1曲な以外は、2曲ずつ収録で全5曲。それぞれのバンド、それなりに個性はあるのですが、ロマンティック・ゴシックっぽさもありつつも、暗くメランコリックなゴシック・メタルということでは共通しています。正直、Voの声色の違いが一番分かりやすいところです; 曲の感じは似ているなあ。SARALEEだけは聴いたことあって、他は初めて聴きます。ここの2曲は暗くていいなあ。GOTHAM O.Dはメロディアスなピアノが印象的。VELVETCUTはこの中ではごつごつしている方かな。(純生)
A WORLD IN THEIR SCREAMS / ELEND
フランスの雰囲気ものゴシック・バンドの'07年リリースの7th。HOLY RECORDSから。前作6th『SUNWAR THE DEAD』とはまた違った音楽性になりましたよ。ソプラノ女性Vo、クワイヤ隊、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、トランペット、トロンボーン、オーケストラル・パーカッション…といったクレジットから想像するに、壮大なオーケストラル・ゴシックなんてのを期待してしまうが、実際はそうじゃない。ソプラノはちょっとだけで、ほとんどインスト。上述の楽器の音は聞こえるけど、クワイヤも聞こえるけども、やられていることはホラー映画のサントラのようなアバンギャルドな音楽。あるいはダーク・アンビエント。初期のように危機迫る感じの恐怖感が伝わってくるのは流石なのですが、ちょっとやりすぎです。オーケストラによる音楽って、こんなにも怖くなるもんなんですね。寝ながら聴いていたら、うなされそうです。凄いなあと思う反面、正直いまいちかなあ。(純生)
IT'LL END IN TEARS / THIS MORTAL COIL
4ADレーベルの社長が、レーベル所属アーティストを集めて企画作成したバンドの'84年リリースの1st。COCTEAU TWINS, DEAD CAN DANCE, COLOURBOXらのメンバーが参加しています。4ADレーベルのカラーのサウンド…と言っていいのか分かりませんが…って、実はそんなに多くのバンドを聴いていなかったりしますが、COCTEAU
TWINSっぽいかなあ。もっと暗いニュー・ウェイヴみたいな感じ。男性Voが歌ったり、女性Voが歌ったり。後半にDEAD CAN DANCEのメンバーによる曲が3曲続くのですが、流石にここは彼らの色が出ています。(純生)