ALL LITTLE DEVILS / DISMAL EUPHONY
ノルウェーの女性Voを擁するメロブラの'99年リリースの3rd。なんてことだ、女性VoそしてKey奏者のおねいさんが脱退しちゃっているではないですか!
女性VoのふわふわVoがこのバンドの一番の魅力であり特徴であったというのに…。新加入の女性Voですが、ちょっと太めです。けど、私はルックス的にはオッケーです!
腕の太いところも力強さを感じさせてくれます。って、前任者のどこか暗そうな雰囲気に対して、あっけらかんとした明るさが漂っているのは決して歓迎しませんけど。それと、メンバーの写真がいけません。デビュー時の神秘性すら感じさせる、はっきり見せないのが良かったのに。こんなにも明るくはっきり写っている写真はいけません。男性メンバーのやすっぽい特殊メイク(?)が更にだめだめ。さてさて、内容は分かりやすいヘヴィ・メタル的なかっこよさが前面に出てきている。でもこれまでの憂いのあるブラック・メタルっぽいサウンドも残っている。女性Vo(まだ名前は覚えてもらえない;)も、なかなかいい感じのフェロモン振りまき系の声をされている。すばり色っぽいです。"Days
Of Sodom"の男性Voと女性Voの掛け合いがかっこいい曲で、ブレークしてのハーモニー、そして女性Voの苦しそうに悩ましく出す声がとてもいい。"Rage
Of Fire"は後半の舌っ足らずな声で歌い上げる部分が非常にどきどきしちゃいます(笑)。"Victory"では淡々と歌うところがいい。というわけで、メンバー・チェンジにはがっかりで、加えて変化もあるが、これはこれで名盤扱いにしています。楽曲の良さもあるけど、女性Voの魅力によるものが大きいかな。曲によって様々な表情を見せる歌唱がほんと素晴らしいです。(純生)
INIFINITY / END OF GREEN
出身国不明、4人組のゴシック・メタル、'95年リリースのアルバム。Keyもなく女性Voもない、実に骨っぽいゴシック・メタルをやっている。サウンドにはグルーヴ感やうねりもある。KYUSSなどを思い出させる。男性Voは普通声で歌っていて、PARADISE
LOSTのNick Holmesに似ている。ミディアム・テンポの曲調が基本で、歌メロでいい感じにさせてくれるか、あるいは突っ走るかという感じ。とりあえずオープニングの"Help
My Way"は佳曲です。(純生)
DANCE ACROSS THE PAST / EXHUMATION
ギリシャ出身の4人組メロデス・バンド、'98年リリースの2nd。日本盤が出てしまうぐらい普通っぽいメロデスなので、本来なら買わないところですが、2ndはHOLYからリリースされているので、レーベル買いの一環というわけです。ちなみに別レーベルからリリースされている1stも中古で回収しておきました。さて、ずばり言って普通のメロデス。個性は感じられない。メロディが日本人好み程度にはあるけど、CHILDREN
OF BODOM級の衝撃というものはない。疾走するよりも、ミディアム・テンポで聴かせてくれるような楽曲が多いかな。でもまあ、日本盤が出るメロデスとしては良質だと思う。タイトル・トラックでまあまあの女性Voがちょこっと入るのはいい。しかもKeyを兼ねる彼女、Kimberly
GossはTHERIONやDIMMU BORGIRでも仕事をしているキャリアな人なのだ。それからIN
FLAMESのJesperが1曲でギター・ソロを弾いています。SEPULTURAの"Territory"のカヴァーもやってます(先にトリビュートに収録されている)。完コピで工夫がなくて面白くないけど。それにしても、いきなりB!でインタビューが掲載されるとは…もちろんこの大抜擢は嬉しいけど、HOLYにはもっと重要なバンドがいるんですけどー。(純生)
SWANSONGS / FLOWING TEARS & WITHERED FLOWERS
ドイツの女性Voを擁するゴシック・メタル・バンドの'96年リリースの1st。いや2ndでは女性Voが歌っていたので、1stを見つけて喜々として聴いたのだけど、この時点では普通声の男性Voが歌っているというオチでした(汗)。1stでVoの男性は2ndではGになっています。楽曲のメロディは2nd同様にいいものを持っています。ピアノの使い方がドラマティックです。アコギの旋律に哀愁があります。でも1stに比べるとパンチ力も全然ない上に、曲が10分台の曲が続くぐらいに長いので、ちょっと退屈です。力強い部分などは全然ないのですから。ま、このアルバムは美旋律ドゥームということでは評価なのかもしれません。1stを先に聴いていれば、女性Voを加えて楽曲も更に良くなったってことで、成長したな〜って2ndをもっと喜べたはず。(純生)
PATEFUL PASSION / THE GALLERY
ドイツ出身の男女Voを擁する5人組ゴシック・メタル・バンドの'98年リリースの2nd。女性Voは爽やかソプラノ声、男性Voもデス声はほとんどなく普通声で爽やかに歌っている。楽曲の方もギターのエッヂはあるけど、ソフトな感じのポップなロックという感じ。ただ、深みとか憂いを演出するKeyやゴシック・メタルっぽい雰囲気は残っている。メンバーのルックスは髪は短いしで、全然メタルではない。この楽曲のスタイルは、あまり他ではないし(私は聴いていないしの意味)、そういう意味ではなかなか面白いです。女性Voの歌メロにちょっとしびれかける曲もあるのですけど、もう一つ抜きん出た名曲レベルの曲がほしいところです。なんか聴いたことがある歌メロがあると思ったら、A-HAのカヴァーで"The
Sun Always Shines On TV"でした。A-HAのようなポップなサウンドをカヴァーするのが、このバンドには似合っています。ところで、いくらヌードでも6人も連なっちゃうと美しさは感じられないのだけども、ジャケ買いアイテムかもしれません。骸骨を表現しているようだ。(純生)