A WHITER SHADE OF ROLLING STONE / GRAND SLAM
 
THIN LIZZYPhil Lynott率いるバンドの'84年のライヴを収録したブート。活動中は結局契約が取れずに、オフィシャルでアルバムがリリースされませんでした。後に怪しいながらもオフィシャルっぽくリリースされましたけども。なので、ブートはたくさんリリースされてます。THIN LIZZYの曲は意図的にほとんどやっていないようです。本作でも"Cold Sweat"ぐらい。それなのにPhilのソロの曲とか、このバンドの曲とかに名曲が多いのが凄いことですよね。Philが亡くなった後にリリースされた"Dedication"も元はこのバンドの曲でした。特別な思い入れがあり、メロディを聴くだけでちょっとうるうるしちゃいます。また本作は他のブートでは聴けなかった曲も聴けます。"I Don't Need This"それと"Slam"は初めて聴きましたよ。あと、オーディエンスの1人が"Emerald!!"と何度も叫んでいるのが印象的です(笑)。残念ですがやってくれませんでした。(純生)


GO WITH THE NO! / MAHAVATAR
 アメリカはニューヨークで活動しているジャマイカ人ギタリストとイスラエル人シンガーの2人組のゴシック・メタル・バンドの'05年リリースの1st…ということで買ったのですが…ゴキバキなヘヴィなサウンドで、女性Voは男性Voっぽくデス声で歌ったりと、あまり女声らしさはなく、たまに女声らしく聴こえるけども、ゴシック・メタルのそれとはちょっと違う。そしてメロディとかにはゴシック・メタル的な美しさは聞き取れません。まあ、こりゃ普通にヘヴィ・ロックとかの類なのでしょうね。やられました。まあ、流麗なギターとかは聴けたりしますけども。どう頑張ってみても、ゴシック・メタルには出来ません。確かに面白い組み合わせの2人ではありますけども。音楽的にはそれがうまく表現されているようには思えません。(純生)


CRAZY MAC / UFYCH SORMEER
 フランスのプログレッシヴ・ロケンロール・バンドの'06年リリースの2ndフルレンス。未聴ですが、この前に1stフルレンスとミニ・アルバムをリリースしています。で、本作が
HOLY RECORDSからのデビュー盤になります。まあ、HOLYなので買ったのですけども。暗黒系メタルですらないこのようなバンドがHOLYのカタログに名を連ねることになるとは…非常に違和感を感じます。変態的なプログレッシヴな部分を買われて契約されたことと思いますが、本人達はロケンロールのつもりみたいですよ(笑)。まあ、曲にはロケンロールらしい単調さはないのですけども。Voは爽やかな普通声。メンバーのルックスもそうです。シンセがたっぷり被さっていて、かなりアバンギャルドではあるのですけども。そうロケンロールの面影すら残していない変なプログレ・メタルもやってます。変だなあとは思うものの、そんなに面白くは感じません。HOLYなのに残念なことです。Video Clipが1曲収録されてます。HOLYのサンプラーで先に見てました。http://ufych.sormeer.free.fr/ (純生)

It's So Easy / '07.10.19